親友とのお金の貸し借りはダメ!ゼッタイダメ!

タイトルが覚せい剤乱用防止みたいですが、心からそう思います。

本日、親友だったAの会社が発行した小切手が不渡りとなって戻ってきました。

総額100万円ちょい。なぜ一介のパート主夫がそんな小切手をもっているのか?

それをこれから書いていきたいと思います。

もう5年以上まえの話です。

 

〇親友A君の話

Aとは、大学時代に出会った唯一親友と呼べる男でした。大学時代、卒業してからも毎週末はよく二人で飲みにいきました。

あまりにも頻繁に会うのでお互いの彼女から嫉妬されるほどでした。

そんなAは、大学卒業後すぐに起業しました。

当初は厳しい経営状態でしたが、1年もすると軌道にのり羽振りもよくなっていきました。もともと派手な遊び方のA。その派手さがどんどん増して六本木、銀座で飲みにいくようになりました。しかし、いい状態はそう長くは続かず数年後には会社の資金繰りに困り借金が増えていっていたようです。

そんな中、彼からの電話が私にかかってくるのです。

 

〇お金を貸す

Aより、1週間で返すから50万円ほど貸してくれないかとの連絡。

プライドの高いAから頭を下げられよっぽどのことかとAを信用しすぐに振り込みました。当時の自分は結婚して正社員として妻と共働きでした。

だから生活には余裕がありました。しかも独身の時にためたお金も200万円ほどあり、

お金を貸しても生活に困ることはありませんでした。

最初の50万円は約束通りすぐに振り込まれました。

しかし、それから何度か貸してほしいとの連絡があり、金額もどんどん膨らみ総額200万円ほどとなりました。そう、ためていたお金全部。

さすがに不安になる私。それを察してか、Aより総額120万円の小切手が送られてきました。毛筆の謝罪文同封で。なぜ貸した金額に満たない額の小切手なのかわかりませんが、おそらくAも色々な所から借金をし、私からいくら借りているかわからなくなっていたのでしょう。しかし、Aは心得ています。私の気持ちを。親友から毛筆で謝罪文を送られたら信用してしまう私の気持ちを。

そしてその小切手を換金しないまま5年以上が過ぎます。

当時怖かったのです。私が換金して不渡りになり会社が倒産してしまうのが。

そしてある時をもってAの携帯にかけても電話にでなくなりました。

 

〇当時の私の気持ち

当時、会計事務所に勤めていた私。会社の資金繰りに困り知人から借金をする社長よくいました。しかしそのような会社は遅かれ早かれ倒産していました。

そんな会社をよく見ていたのに、やはり自分は違う。Aは違うと冷静に考えることができませんでした。

そして当時の私は会社の資金繰りのアドバイスができる知識、債務整理の知識もありました。

しかし、Aにはお金を貸すだけで会社経営に口出しはしませんでした。

どうしてか?後になって考えると面倒なことに首を突っ込みたくなかったのだと思います。当時結婚し、長女も生まれていました。平凡ながら穏やかな毎日でした。

その生活が壊れてしまう気がして。

お金さえ払えば義理ははたすだろうと。

〇それでよかったのか?

おそらく私からの200万円では、Aの会社の状態からいって焼石に水だったのでしょう。それであれば、もっと自分にできることがあったのではないかと後悔していました。それから現在まで、連絡の取れなくなったAに数か月に一度連絡をしていました。

相変わらず電話にはでませんでしたけど。

もし電話にでたらこういうつもりでした。A、お金のことはもういい。あの時は助けられなくてすまなかったと。。。。

ってどんだけお人よしなんだよってと思いますか?

この話は妻を始め他の友達に一切していません。だから客観的にとらえることができなかったんだと思います。そう、お宅騙されていますよと。

〇騙された自分を認めたくない

親友に裏切らた自分。普通に考えてお金を貸して連絡がつかない。。。トンずらされたってことだと思います。でも力を貸せなかった自分にも非があるということで騙された自分を直視することを避けたのだと思います。

そしていやAは小切手を送ってくれた。全額ではないがこれはあいつの誠意だ。

だからこれを換金すれば騙されたことにはならない。と5年間大事に小切手を引き出しに保管していました。

〇なぜここで換金?

そういことなら、ずっと小切手をもっていればよかったのかもしれません。

でもなんだか疲れたのです。自分を騙すことに。だからここで換金することとしました。もちろん無事換金されれば家計的にも助かるなあと思ってもいました。

結果小切手は不渡り。しかも銀行に小切手一枚につき1000円の手数料合計6,480円を支払いました。手数料がかかると知っていたなら一枚しか換金しなかったのに。。。

結果不渡りとなり、自分の気持ちがスッキリしたか?正直そうでもありません。

ただこれからは、Aに電話をかけることはないでしょう。Aのことは忘れることとします。

〇今回の教訓

・やはり友人間でのお金の貸し借りは友人関係を壊します。いや、お金の貸し借りの話が出た時点でもう壊れているのかもしれません。だから勇気をもって断りましょう。

・みじめな自分でも受け入れることが必要だったと思います。親友にお金を貸して逃げられた自分を受け入れることができず数年間過ごしてきました。

時には自分を悪者したりして、でも結局自分を守っていたのだとおもいます。

その意識がなくともその後の人間関係を築く上でいい影響はなかったのだと思います。

まず事実を受け止め、そうしないと新たな一歩が踏み出せないのではないか?と思います。

・小切手が不渡りとなると銀行に手数料を払わなければならない。これは正直いたかったです。

 

今回こんな形で親友を失った私。これから親友と呼べる友人ができるといいなあと思う今日この頃です。