ベイブの感想

「ベイブ」って映画ご覧になったことありますでしょうか?

 

ひょんなことから羊飼いのおじいさんに拾われた一匹の子豚ベイブ。

色々なトラブルに巻き込まれながらも、牧羊犬になる夢を持ち続けるベイブ。

最後には、豚ながら牧羊犬のコンテストにおじいさんと参加し、みごと優勝。

夢はあきらめなければ必ずかなう。それが豚であっても。。。豚は食べられるだけの動物ではない。自分の意志と努力で運命は変えられる!

そう、とてもいいお話です。ところどころ笑いもあり、子供も大喜びでした。

でも少し待ってください。いい話でよかった、よかったで良いのでしょうか?

 

〇誰でもなんにでもなれるのか?

豚なのに、本職の犬よりうまく羊を誘導するベイブ。

運命は生まれながらにして決まっているものではない。

努力しだいでどうとでも何とでもなれる。

もちろん人間にとっても同じ。

でも本当にそうでしょうか?

子供には無限の可能性がある。とよくいいますよね。まあ誰でも無限の可能性があるのは認めます。しかし、努力すれば何にでもなれるって本当でしょうか?努力してもかなわないことって沢山ありますよね?大人になってからはむしろその方が多い。

なりたいものになれなかったら努力がたりないのでしょうか?

必ずしもそうではないと思います。

それに無謀な夢を追うよりは、しっかり自分の適正を理解し生きていくほうが賢明だとおもいます。ベイブのようなサクセスストーリーばかり見るのも、今後子供が生きていく上でよいことなのだろうか?

〇無理というのも優しさ

今の時代子供がこれになりたいと言って否定する親はいないとおもいます。

自分の時代は、おばあちゃんからよく言われました。

僕が医者になりたいといった時、お前になれるわけがないと。まあ、実際なれませんでしたし、医者を目指して猛勉強をしたわけでもありません。

おばあちゃんになれるわけがないと言われてもショックは受けなかったですしこれといって何とも思わなかったです。けど君ならなれる(努力すれば)と言われてたらどうでしょうか?医者になれない自分を受け入れずらくならないでしょうか?

今の時代、なんでも否定しないことが正しいといった風潮があると思います。

でも、無謀、困難な夢を冷静に否定してくれる存在も必要なんじゃないかと思うんです。なんだかみんな優しすぎて逆に息苦しく感じるのです。

無理と言われても目指したければ目指せばよいわけで。。

 

と子供との映画も純粋に楽しめない私でした。